障がいのある人、地域の子どもたちが、のびのびと生きられる社会をスリランカで

スランガニは、スリランカを拠点に、障がいのある人々の教育や雇用を支える活動を行っています。
一人ひとりの力や意思を尊重しながら、自分らしく生きる選択肢を広げることを大切にしています。


【Latest Message】

スランガニの活動を、あたたかく支えてくださる皆様に、
心より感謝申し上げます。

スリランカでは4月に新年を迎えました。
新しい一年の始まりにあたり、あらためて御礼申し上げます。

天候不順や社会情勢の影響など、現地では落ち着かない状況が続いていますが、
皆さまのご支援に支えられ、子どもたちの居場所を守り続けることができました。

現在、リトル・トゥリーには多くの子どもたちが通い、
保護者やスタッフの主体的な関わりも広がってきています。

一方で、通所にかかる交通費や受け入れ体制などの課題もあり、
環境整備や人材育成の必要性を感じています。

また、体を動かすことが難しい子どもたちに向けた、
ITを活用した新たな取り組みについても検討を始めています。

遠くから寄せていただくお気持ちは、
日々の大きな励みとなっています。

本年も、子どもたちの安心と成長を支える活動を続けてまいります。

皆さまにとって穏やかな一年となりますよう、
心よりお祈り申し上げます。

NPO法人スランガニ代表理事
Surangani Voluntary Services 代表

馬場 繁子

スランガニは、スリランカの言葉で「愛しい人」。
1992年に代表・馬場繁子が立ち上げ、スリランカ現地NGOとして、30年を超えて、こどもたちの学びの環境づくりのお手伝いをしてきました。

現在は、スリランカ現地NGOと日本のNPO法人の二つの拠点を基盤に、活動を展開しています。

2026年は「スランガニを繋ぐ」をテーマに、スリランカにある活動拠点”リトル・トゥリー(Little Tree)”の機能をさらに高め、地域に根ざした障がい者支援の包括センターとしての役割を強化していきます。生活の苦しい家庭の子どもたちへの支援”スマイルズ(Smiles)”に加え、政府の障がい者支援制度との連携や制度の充実にも取り組み、持続可能な支援のモデルケースを目指します。

これまで継続してきた教育環境の整備に加え、保護者や支援者へのサポート、そして地域に根ざした障がい者の仕事づくり事業”リトル・ティーズ(Little T’s)”にも、これからも変わらず丁寧に取り組んでいきます。

2003年から始った「スマイルズ」という教育里親プログラムでは、これまで約600人以上のスリランカの子どもたちを支援してきました。スリランカは識字率は比較的高いものの、貧困が原因で学用品が買えなかったり、通学費が払えず十分な教育が受けられない子も多くいます。このプログラムでは、経済支援に加え、里親と子どもが手紙を交換するなど、精神的なつながりも大切にしています。現在は、116名の子どもへプログラムを継続中です。

リトル・トゥリーは、スリランカ・モナラーガラ県ブッタラ地区にある、特別な支援を必要とする子どもたちのための通所型の支援施設です。2011年、地域の保育士たちの声をきっかけにスランガニが開設し、学校に通えず社会から取り残されていた子どもたちに学びの場と安心できる居場所を提供してきました。子どもたちは遊びや活動を通じて、身体や心の成長、自立に向けた力を育んでいます。また、保護者同士がつながり支え合える空間を大切にし、地域の中で共に生きる環境づくりを進めています。

リトル・トゥリーに通い過ごした子どもたちも、16歳をすぎたら、作業訓練をしながら、働くことの基礎を学び、働く意欲を育てます。人の役にたてる一人に成長することは、地域社会でよりよく生きていくこと。スタッフとともに作業をしながら、子どもたちは将来にむけて生きていく力を育んでいます。この地区はさとうきびや、落花生の栽培も盛んです。この落花生を使い、スナック作りをしています。コロンボの小売店やセンターのあるブッタラ地区で、販売が徐々に伸びています。

スランガニは、スリランカ農村部の幼稚園を対象に、教育環境の整備と教諭への研修支援を行ってきました。特に教諭研修では、幼児の発達段階に応じた指導法や遊びを取り入れた学び、障がいのある子どもへの対応、保護者との関わり方など、実践的な内容を重視しています。こうした継続的な研修により、現地教諭の意欲や指導力が高まり、子どもたちの学びの質の向上にもつながっています。また、園舎改修や教材提供に加え、移動図書館の取り組みも行ってきました。

スランガニは、30年以上にわたり地域に寄り添い、子どもたち、保護者、教師とともに歩んできました。その中で見えてきたのは、現場の努力を妨げてしまう社会制度や意識の壁、そして、大きな格差(ギャップ)です。すべての子どもたちの可能性を引き出すために、私たちはこの課題にどう向き合い、何ができるのか。スランガニの活動と課題意識を共有し、繋いでいく次世代への取り組みです。代表の馬場と現地リーダーのジャガン、アプカスの石川さんも加わり、解説していきます!

【当ページの一部は制作中です】

本ページ(NPO法人スランガニ公式WEBサイト)は、NPO法人アプカス日本事務所を中心に制作を進めています。

現在、各プロジェクトページについて(Smiles, Little Tree, Little T’s等のプロジェクト報告)は、スリランカ現地から最新情報の提供を受けながら、順次作成を進めている段階です。完成まで今しばらくお待ちください。

また、NGOの大先輩にあたる馬場さんとご一緒に活動を進められることを大変嬉しく思っております。今後は、活動の進展にあわせて、日本と現地の子どもたちの距離をより身近に感じていただけるよう、SNSや動画などでの発信も検討していきます。

なお、お問い合わせにつきましては、当ページもしくは下記の既存WEBサイトよりお願いいたします。

WEB
https://surangani2014.weebly.com/

2026.05.05
APCAS Design Team

■NGOスランガニ 現地スタッフ

■ 2024年11月8日 第1回目「JICA国際協力賞」をNGOスランガニが受賞 

国際協力機構(JICA)では、1975年以降、JICAの協力を通じて開発途上国の社会と経済の発展に貢献し、著しい功績を収めた個人・団体に対し、JICA理事長賞を表彰してきました。2024年より、表彰の名称を「JICA国際協力賞」に改め、外部委員の選考により受賞者を決定。その第1回目として、NGOスランガニが選ばれ、同年11月8日に行われた授賞式に代表の馬場繁子が参加いたしました。

【JICA公式ページ】11月8日、JICA本部にて「第1回JICA国際協力賞」の授賞式を開催しました。

https://www.jica.go.jp/information/press/2024/20241111.html

■ 2025年6月16日 アプカス石川さんがLittle Treeを訪問 

NGOスランガニの活動を役員としてもサポートしているスリランカ在住のNPO法人アプカスの石川さんが、スランガニの活動拠点であるリトル・トゥリーを訪問。施設を利用している方やスタッフとの交流の機会がありました。加えて、今後の両国での活動連携や課題の共有も行いました。下記、訪問記です。


「リトル・トゥリーを馬場さんと共に訪問して」 NPO法人アプカス代表理事 / Kenko1st 代表 石川 直人

スリランカ南東部に位置するモナラーガラ県ブッタラ。コロンボから高速道路を走り継いで約300km、4時間半の道のりです。今でこそアクセスしやすくなったこの地域ですが、数年前まで高速道路はなく、片道6時間以上を要する「僻地」でした。「Little Tree」の門をくぐったのは朝の9時過ぎ。目に飛び込んできたのは、暖かな日差しの中で元気に遊ぶ子どもたちの姿でした。子どもたちの歓声と、鳥のさえずり、緑の匂いが混じり合った、生命力にあふれる空間です。

車から降り、子どもたちの輪に歩み寄った瞬間、馬場さんの表情がパッと輝きを増しました。それは、まるで母親が我が子に向けるような、優しさと慈しみに満ちた最高の笑顔。一人ひとりの子どもの手を取り、頬に触れ、優しく言葉をかけながら、その体全体のセンサーで子どもたちの心と体の状態を感じ取っているかのようでした。その温かいオーラに応えるように、子どもたちもまた、満面の笑みで馬場さんを見上げます。そこには、言葉を超えた深い信頼と愛情の絆がありました。

子どもたちが遊ぶ様子を、馬場さんはただ見守るだけではありません。ボールを転がす、草の上を歩く、といった何気ない遊びの中に、巧みにリハビリテーションの要素を取り入れ、子どもたちの成長を促していく。その鋭い観察眼と、長年の経験に裏打ちされた知恵には、ただただ圧倒されるばかりでした。

その後、センターに集まっていた親御さんたちと話す機会がありました。

「〇〇ちゃん、今日はすごく良い笑顔だね!何か良いことあったの?」 馬場さんがそう話しかけると、お母さんの表情もふっと和らぎます。 あるお母さんは、「このセンターがあるから、私たちは障害を持つこの子と前向きに生きていけるんです」と、静かに語ってくれました。その言葉に、このセンターが地域にとってどれほど大きな心の支えとなっているかを改めて実感し、胸が熱くなりました。

センターでは、曜日ごとに色々な活動が行われていきます。訪問したのは月曜日ということで、個人個人の作業はなく、通所しているみんなが共同で参加するアクティビティが多くありました。そして、その中でも印象に残ったのがダンスの時間。音楽が始まると、一人のダウン症の少年が、まるでスポットライトを浴びているかのように輝き始めました。彼は即興で、しなやかで力強い、素晴らしい踊りを見せてくれたのです。それはまさに「渾身のダンス」。技術の上手さだけでなく、全身全霊で自分を表現する喜びに満ち溢れていました。

周りの目など一切気にせず、何の恥じらいもなく、ただ純粋に踊りで自分を表現できることの尊さ。彼の輝く姿を前に、「障がい」とは一体何なのだろうか、と深く考えさせられました。社会が勝手に引いた線引きなど、ここでは何の意味も持たない。一人ひとりの「個性」が、ただただ美しく咲き誇っている。そんな感動的な瞬間でした。

これほど大規模なセンターを運営するには、想像を絶する課題が日々山積しているはずです。しかし、馬場さんはそんな苦労や不安を微塵も感じさせることなく、常に穏やかな笑顔でスタッフや親たちの悩みに静かに耳を傾けていました。その姿から、真のリーダーシップとは、問題を解決する能力だけでなく、人々の心に寄り添い、安心感を与える人間力なのだと教えられました。

コロンボへ戻る道中、馬場さんとはNGO運営者同士、尽きない悩みを語り合いました。「それ、すごく分かります!」「あるあるですよね~!」と、フィールドは違えど同じ志を持つ者としての共感が、長い帰り道をあっという間に感じさせてくれました(笑)。

APCAS Ishikawa

今回の訪問は、私たちNGOアプカスにとって、魂を揺さぶられるような経験でした。馬場さんが築き上げてきた偉大な活動を目の当たりにし、私たちもまだまだ頑張らなければ、と強く背中を押されました。

世界には、こんなにもパワフルで、心を揺さぶる現場があります。社会を変えるとは、大きな革命を起こすことだけではありません。目の前の一人の子どもに寄り添い、その家族を支え、地域に希望の種を蒔き続けること。その地道で、しかし尊い営みの連続こそが、真の社会変革なのだと、私は学びました。

NGOアプカスは、スランガニとの連携をさらに強固なものにしていきます。私たちが持つ知見と、スランガニが培ってきた現場の力を掛け合わせ、この素晴らしい取り組みを次のステップへと進め、さらに多くの笑顔を生み出すために、ともに進んでいきます。

■ 2025年6月22日 スランガニのこどもたちコロンボに大集合! 

この日は、スマイルズとリトル・トゥリーの子どもたち116名が、コロンボに一堂に会しました。
5つの地区で、水の大切さやごみ削減について学び、青年海外協力隊の皆さんと一緒に歌を楽しんだワークショップ。そして水環境をテーマにした絵を描いてコンテストに参加しました。

BMICHの展示会場には、子どもたちの絵が立派に飾られ、作品を前にした本人たちも大喜び。ギフトと証書が全員に贈られた表彰式は、あたたかく、心に残るひとときとなりました。
リトル・トゥリーの子どもたちは保護者とともに参加し、お母さんたちのおそろいの水色のブラウスがとても素敵で、会場を明るく彩ってくれました。美味しいお弁当をいただき、すべてが初めての体験だった子どもたちの笑顔と歓声に、私たちの心も満たされました。

大使館、環境省、協賛企業の皆さま、そして日本からの特別ゲストの方々に見守られる中で迎えたこの特別な一日。式のあとはロータスタワーにも登り、コロンボの発展を肌で感じながら、笑顔いっぱいの思い出をつくることができました。
5つの地域から集まった仲間たちと過ごしたこの日は、私たちにとってもかけがえのない、忘れられない一日となりました。
ご協力くださったすべての皆さまに、心より感謝申し上げます。本当に、ありがとうございました。

問い合わせ

Baba Shigeko

2026年1月末に、アプカスの協力を得て、日本でのNPO法人格(函館市)を取得しました。
国内拠点を基盤としながら、アプカスと力を合わせて、活動への助成や制度面での働きかけも少しずつ進めていきたいと思います。

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