
スランガニについて
スランガニは、スリランカの言葉で「愛しい人」を意味します。
1992年、代表・馬場繁子により設立され、スリランカ現地NGOとして30年以上にわたり、子どもたちの学びの環境づくりに取り組んできました。
これらの実践を基盤として、2026年に日本にて特定非営利活動法人スランガニを設立。
これまでの取り組みをさらに発展させ、次世代へとつなぐ新たな活動を開始しています。
活動の背景
スリランカでは、経済状況や地域格差の影響により、子どもたちが十分な教育環境を得られないケースが多くあります。
また、障がいのある子どもたちに対する教育や支援の機会は限られており、継続的な支援体制の整備が課題となっています。
さらに、障がいのある子どもを持つ家庭では、保護者が社会的に孤立しやすく、就労の機会が限られるなど、貧困と孤立が重なり合う状況も見られます。
スランガニは、こうした状況に対し、教育を軸としながら、福祉・就労支援を組み合わせた活動を展開してきました。
その中で、障がいのある人々一人ひとりの主体性を大切にし、社会参加の機会を通じて成長していくことを重視しています。
「あなたが育つと、わたしも育つ。」
この言葉のもと、関わるすべての人が、それぞれの立場を超えて支え合いながら、ともに成長していく関係性を育んでいます。
活動の特徴
スランガニの活動は、単発の支援ではなく、子どもたちの成長に寄り添う継続的な取り組みを重視しています。
・教育支援(幼稚園・識字教育・学習環境整備)
・障がい児支援(通所施設「Little Tree」の運営)
・就労支援(「Little T’s」による職業訓練・生計支援)
・教育里親制度「SMILES」による継続支援
これらを一体的に行うことで、子どもたちとその家族の生活全体を支える仕組みを築いています。
また、こうした長年の取り組みは、外部からも高く評価されており、
2021年には「社会貢献支援財団 社会貢献者表彰」を受賞、
さらに2024年には「JICA国際協力賞」を受賞しています。
組織体制
スランガニの活動は、スリランカ現地と日本の二つの拠点、そして多様な支援者のネットワークによって成り立っています。

日本法人設立の背景
これまでの活動を基盤として、2026年に日本にて特定非営利活動法人スランガニを設立しました。
その目的は、
・認定NPO法人の取得を通じた持続的な活動支援
・寄附基盤の強化
・国際協力事業への対応
・スリランカにおける障がい者教育の制度化(政府連携・ODA事業の視野)
資金基盤の構築や助成金の活用などを通じて、活動の持続性を支えています。
これからの展開
これまでの活動は、多くの任意団体や個人・企業の皆さまの継続的なご支援によって支えられてきました。
現在も、募金活動や会報の発行などを通じて、その支援の輪は大切に引き継がれています。
一方で、社会環境の変化や担い手の高齢化などを背景に、支援のあり方も少しずつ変化が求められています。
スランガニでは、これまでの支援の流れを尊重しながら、新たに助成金の活用や国際協力事業への対応、遺贈寄附などの仕組みづくりを進め、持続的な支援体制の構築に取り組んでいます。
これまでの歩みについては、こちらのページをご覧ください。

現地スタッフ紹介と活動の様子
これまでの活動は、多くの任意団体や個人・企業の皆さまの継続的なご支援によって支えられてきました。
現在も、募金活動や会報の発行などを通じて、長年の支援の輪が大切に引き継がれています。
一方で、社会環境の変化や担い手の高齢化などを背景に、支援のあり方も少しずつ変化が求められています。
こうした状況を踏まえ、日本のNPO法人スランガニでは、これまでの支援の流れを尊重しながら、新たに対法人向け助成金の活用、国際協力事業への対応、遺贈寄附などの仕組みづくりを進め、持続的な支援体制の強化に取り組んでいます。
それぞれの役割を活かしながら、これまでの支援の蓄積と新たな取り組みをつなぎ、活動を次の世代へと引き継いでいきます。









The Little Tree(障がいをもつ子どもたちが通う通所施設)での日々









Smiles(奨学支援制度)の子どもたちとのイベントの様子(2025年)






2003年から始った「スマイルズ」という教育里親プログラムでは、これまで約600人以上のスリランカの子どもたちを支援してきました。スリランカは識字率は比較的高いものの、貧困が原因で学用品が買えなかったり、通学費が払えず十分な教育が受けられない子も多くいます。このプログラムでは、経済支援に加え、里親と子どもが手紙を交換するなど、精神的なつながりも大切にしています。現在は、116名の子どもへプログラムを継続中です。

リトル・トゥリーは、スリランカ・モナラーガラ県ブッタラ地区にある、特別な支援を必要とする子どもたちのための通所型の支援施設です。2011年、地域の保育士たちの声をきっかけにスランガニが開設し、学校に通えず社会から取り残されていた子どもたちに学びの場と安心できる居場所を提供してきました。子どもたちは遊びや活動を通じて、身体や心の成長、自立に向けた力を育んでいます。また、保護者同士がつながり支え合える空間を大切にし、地域の中で共に生きる環境づくりを進めています。

リトル・トゥリーに通い過ごした子どもたちも、16歳をすぎたら、作業訓練をしながら、働くことの基礎を学び、働く意欲を育てます。人の役にたてる一人に成長することは、地域社会でよりよく生きていくこと。スタッフとともに作業をしながら、子どもたちは将来にむけて生きていく力を育んでいます。この地区はさとうきびや、落花生の栽培も盛んです。この落花生を使い、スナック作りをしています。コロンボの小売店やセンターのあるブッタラ地区で、販売が徐々に伸びています。

スランガニは、スリランカ農村部の幼稚園を対象に、教育環境の整備と教諭への研修支援を行ってきました。特に教諭研修では、幼児の発達段階に応じた指導法や遊びを取り入れた学び、障がいのある子どもへの対応、保護者との関わり方など、実践的な内容を重視しています。こうした継続的な研修により、現地教諭の意欲や指導力が高まり、子どもたちの学びの質の向上にもつながっています。また、園舎改修や教材提供に加え、移動図書館の取り組みも行ってきました。

スランガニは、30年以上にわたり地域に寄り添い、子どもたち、保護者、教師とともに歩んできました。その中で見えてきたのは、現場の努力を妨げてしまう社会制度や意識の壁、そして、大きな格差(ギャップ)です。すべての子どもたちの可能性を引き出すために、私たちはこの課題にどう向き合い、何ができるのか。スランガニの活動と課題意識を共有し、繋いでいく次世代への取り組みです。代表の馬場と現地リーダーのジャガン、アプカスの石川さんも加わり、解説していきます!